創・遊・楽

主に絵の制作状況やゲームや漫画などの感想、時々日記を書いています。

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龍や蛇についてのちょっとした考察的な話

 さて、今回はこのような書きやすい話からやっていこうと思います。元々ファンタジー系だったり妖怪や伝承などの話を見聞きするのが好きなのです。また、過去の本などから得た知識の記憶やウィキペディアを使用しているため、ところどころ変なところや間違いがあるかもしれません。ちょっとした読み物程度のものとしてお読みください。

また、話で軽く宗教について書いています。宣伝とかではありませんが、苦手な方はまた別の機会に・・・あと、正直最後の方のまとめだけ読んだ方が楽だと思います

 

 ざっくりとドラゴンといっても2種類見た目の違いがあります。西洋のドラゴンは爬虫類のような四足、鱗、長い首で毒や炎を吐くというタイプ。東洋は蛇のような胴体に手足がつき、角やたてがみがあるタイプ。この2種類に分けることができると思います。ただ、西洋でも首が短くてワニのようなものや蛇のような見た目、東洋では角やたてがみ、手足なしもいますけどね。

 

 見た目の違いだけではなくどんな存在なのか、というものも違います。西洋では古くは黙示録の獣として龍が登場しています。人を苦しめ聖人に退治される怪物、悪魔というような話も多くあります。見た目や特殊能力が強そうな怪物として退治されるべき存在のイメージに使われていた、なんて理由もあるかもしれません。ですが今回はもう少し考えてみることにします。(西洋についてだけでも結構長く書いてしまいました。スイマセン)

 

 ドラゴンの語源として考えられているものでギリシアのドラコーン、ラテン語のドラコというものがあるそうです。この二つの言葉は蛇という意味だそうです。トカゲのような怪物ドラゴンと蛇の怪物サーペントは区分分けされていなかったようです。後年になってから身体的特徴などから分けたのかもしれません。案外書き写し、翻訳をしていた学者の人が区別したのかもしれませんね。

 

 ドラコ、蛇が邪悪なもののように扱われているのは何故なのでしょうか。蛇は脱皮という新しい姿に変わることから、死と再生の象徴として多くの場所で信仰対象や神聖なものとして扱われていました。しかし、キリスト教などで伝えられている聖書関連ではイブに禁断の果実知恵の実を食べるようにそそのかした存在とされています。神がアダムとイブに食べてはいけないというルールを作ったことを知っていることから高位の存在、天使という説があります。ただ、神の命令を破ったことから堕天使、悪魔という考えもあります。これがサタンやルシファーと呼ばれるものだそうです。天使関連は詳しくないのでこの話はこれくらいで。

 

 この話が伝わりキリスト教が伝わったところでは悪魔、悪魔のしもべのような邪悪な生物というイメージが膨らみ上記のドラコが邪悪なモノとして伝わったのかもしれません。蛇タイプと爬虫類タイプの名前が分かれた後はより怪物的な見た目として爬虫類タイプのドラゴンが邪悪な存在のイメージが強くなったのでしょうか。宗教画が描かれるようになり、ドラゴン退治の絵が広まることでこの認識は強くなったと思われます。

 

 個人的には死からの復活というイメージは神の専売特許のようにしたかった為、神の敵対者として扱ったのではないかと考えています。多くの地域の神話や伝承もキリスト教の伝来で混ぜられてしまったものも多くあります。似たような特徴を持つ何かが一つにまとめられ○○と呼ばれるようになった、レベルならいいのですが…

 

 宗教の争いに負けてしまった土着の神は格下げされて不思議な生物扱いだったり、悪魔扱いになっています。

 豊穣などの神バアル神、復活の力を持つフェニックスなどなど。ぱっと私が思いついたものこのあたりですが他にも多くのものがあると思います。(因みにフェニックスは

不死鳥、天使、悪魔と色々と話があるようです)

 

 長くなりましたが一言でいえば神聖な復活を蛇がするなんておかしい、こいつは悪魔とかだ!としてネガティブキャンペーンされた気がしますね。

 

 さてさて長くなりましたが最後に東洋の方へ。多くの場所にキリスト教は伝わりましたがあくまで三大宗教と呼ばれるように完全にすべての地域に信仰されたわけではありませんでした。だからこそ、東洋ではそのまま蛇は神聖な存在というイメージが強いままだったのかもしれません。中国では神獣、聖獣として、日本では水神と扱われることもあります。

 

 神聖な存在としてだけではなく八岐大蛇や龍生九子(正確には龍ではありませんが・・・)のように荒々しい存在としての話もあります。

 時に人間に恵みを、またある時には厳しい、そんな自然そのものをあらわしているようです。

 

 

 まとめると神聖な存在として多くの地域で信仰対象になっていた蛇が西洋ではキリスト教が広まり悪魔のような存在と伝えられました。またドラコと呼ばれる存在は蛇と爬虫類に似た姿として伝わっていました。爬虫類に似たタイプは宗教画などで倒されるべき存在として伝わり基本的にドラゴン=悪として伝わりました。キリスト教があまり普及しなかった地域では自然そのものや神などの上位の存在として蛇のような姿の龍が伝わりました。

 

 翻訳でどちらもドラゴンと呼ばれるようになったのはどちらも元々が蛇だったからなんでしょうか。長いわりに相変わらず内容があまり無いですね・・・今回はこの辺で

 

 ではでは